消風散 アトピー性皮膚炎に効くエビデンスがガイドラインにのっています♪
【効能】疎風養血、清熱除湿
消風散は、文字のとおり、風を消してかゆみに効く漢方薬で、医師が処方する医療用の薬だけでなく、普通に薬局やドラッグストアで購入できるお薬です。
からだがかゆいのは、どうにも辛いものですが、中医学では「風」という邪により起こる症状と考えられています。風はよく動くので、けいれん、ふるえ、かゆみなどを起こします。消風散は、特に「風」「湿」「熱」による皮膚病に効くとされています。風はかゆみ、湿は滲出、熱は赤みと考えると、浮かんできますよね、アトピー性皮膚炎が。。。
調べてみると「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」にもしっかりとエビデンスがのっていました。
ちなみに、ガイドラインでは、
「CQ13:アトピー性皮膚炎の治療に漢方療法は有用か」という質問に対して、
「ステロイドやタクロリムスなどの抗炎症外用薬や抗ヒスタミン薬内服、スキンケア、悪化因子対策を十分に行なったうえで、効果が得られないアトピー性皮膚炎の患者に対して、漢方療法を併用することを考慮してもよい」という答え。
アトピー性皮膚炎に対して日本で使える漢方薬で、エビデンスがあるのは、消風散と補中益気湯の2つとのことです。
ステロイドなどの抗炎症外用薬による治療で皮疹が軽快しない症例に、従来からのステロイドなどによる治療をしながら消風散を使ったところ、プラセボ(偽薬)を使った症例と比較して、有意に皮疹の改善がみられた報告があると紹介されていました。
かゆみといっても、いろいろな原因がありますが、風、湿、熱による皮膚病の症状なら消風散が効くようですね。
お小さい方に使って効くなら、早めに治してあげたいですね。
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